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飯舘村のKさんご夫妻、鴨川訪問

4月28日、木曜日。

飯舘村で和牛繁殖農家をされているKさんご夫妻(現在は茨城の奥様のご実家に避難中)が鴨川にいらっしゃいました。

お二人は今年の冬に行われた飯舘村のまでいな家鴨川自然王国の交流会の際に鴨川を訪問しており、事務局の林良樹に「移住候補地として鴨川も検討しているので相談しに来たい」との連絡がありました。

Kさんご夫妻を鴨川内に案内した林良樹からのレポートです:

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やはり飯舘村では、この先しばらく田んぼや畑、そして放牧酪農を行うのが難しく、18代続いた農地を離れ、新しい土地で一から始めることを考えているとの事です。

突然降ってきた放射能に、村全体が汚染され、すべての夢と希望と、そして生活と歴史を奪われた悔しさ、無念、悲しみは想像を絶します。

Kさんご夫妻と僕は、鴨川の休耕地で放牧をする酪農家や、和牛を飼うおじいさんに会い、里山や休耕地をめぐりました。
どの方も「たいへんだったねえ、こっちに来たら、なんとかなるよ。放牧する土地なら探してやるから。」
と心強く言って下さり、なんだか僕までじ〜んと希望をもらいました。

荒れる里山、増える休耕地、減る人口の鴨川の農村(いや、日本中の農村)に、帰ることの出来なくなってしまった東北の人を受け入れ、共に新しい持続可能な農村を創り、さらに、放射能に汚染された土地を長期的にサポートする仕組みも創って行きたいと思います。

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今朝、Kさんご夫妻は支援村の事務局ミーティングで飯舘村や村民の方達の現状を聞かせてくださいました。

「若い人、特に子どもがいるお母さんたちは、不安をもっています。
外に出ることを禁じられているし、テレビをつければ飯館村に関する不安を煽るような情報しか流れて来ないので、すごくストレスになっています。」

支援村ではそんな方々を2泊3日で受け入れるツアーや、こちらから避難所などに出向いて移動カフェをするという案が出ているのでそのことを伝えると、「すごく良いと思います」と仰っていました。

そして福島県内の避難所で被災者の方たちのサポートをしている方や、連絡すると良さそうな場所を教えて下さいました。

ただいま支援村では被災者の方々の生の声をもとに、今後の支援の方向性を模索中です。

Kさんご夫妻@支援村事務局  ↓