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週末母子保養〜福島からのレポート〜

6月18〜19日の福島からの週末母子保養で福島側の代表、西崎さんから感想などを含むレポートが届きました。

以下に全文を転載します。写真付きのPDF版はこちらをご覧ください ↓

福島の子ども保養プロジェクト@大山支援村1ページ

福島の子ども保養プロジェクト@大山支援村2ページ

福島の子ども保養プロジェクト@大山支援村3ページ

 

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福島の子ども保養プロジェクト 企画第一弾

「鴨川ほっこりツアーIN 千葉」報告

2011 6 18 日~ 6 19

主催:鴨川市大山支援村

協力:福島大学災害復興研究所

 

6 18 日(土)、19 日(日)に、千葉県鴨川市大山支援村に、福島市の親子総勢35 名が出かけました。18 日の朝7 時に福島大学を大型バスで出発。参加者の中には、朝5 時起きで準備をしたという方もいらっしゃいました。眠いけれども子どもは元気です。バスに次々と乗り込み、いざ出発。

途中、那須高原SA、蒲田SA で 休憩をし、お昼ごはんは東京湾アクアラインの海ほたるで食べました。子どもたちは外に出て、階段をあがりおりして駆け回ります。もちろんマスクはいりませ ん。海ほたるを出ると間もなく千葉県に上陸、と思ったら雲行きが怪しくなり、雨がポツリポツリと降り出してしまいました。雨の予感。

高速を降りて間もなく、鴨川市大山支援村さんの本拠地、旧大山小学校に到着です。スタッフの方々が正門までお迎えにきてくださっています。バスから荷物を下ろし、体育館に集合です。

いや、違いました。体育館で集合する前に、子どもたちは走りはじめます。福島市と違うのは窓全開でOK な こと。外は雨ですが、新鮮な空気がすーいすーいとはいってきます。息を深く吸い込んでは吐く、あたりまえだけどこれが嬉しい。子どもたちはバスケットゴー ルにえいやっとボールをいれたり、ドッジボールが始まったり。まだ大人のごあいさつが始まっていませんが、そんなこと子どもたちにはどうでもよいことです ね。地元の子どもたちもたくさん来てくれて、一緒に元気全開で遊んでいます。

大 人同士の挨拶がはじまります。鴨川市大山支援村・事務局長の首藤さんより、支援村の利用方法について関西弁のほんわかとした説明があり、その後、支援村代 表の小川直男様、鴨川市教育委員会・長谷川教育長様のご挨拶がありました。鴨川市、鴨川市教育委員会の全面的なご協力があり、支援村さんで心温まる受け入 れ準備をしてくださったことがわかります。本当に感謝です。

そして、荷物を小学校をリフォームした宿舎に運びます。なんとも素敵な空間。廃校とは思えぬほどです。いいところだね~と大人たちから声が出ます。お部屋の名前もまたかわいいのです。1 年、2 年、3 年、4 年、5 年、6 年そして校長室。今回は、2 部屋は間仕切りいれていた

だき、すべての家族がプライベート空間が保たれるようにご配慮いただきました。お部屋には畳が敷かれ、お布団セットが人数分準備されています。ちゃぶ台、テレビ、タンスなどもおかれていて、生活できるようになっていました。

「図工室」は、飲食スペースとしてお茶とお茶菓子が準備され、お母さんたちの憩いの場所になりました。「音楽室」は、布団や枕などのストックがあり、子ど もたちが「こわーい」とおびえる部屋に。「夜中にピアノが鳴るんだって」というのは冗談ですよ~。「職員室」は、支援村さんの事務局、「会議室」はキッズ ルームとして本や遊び道具がおかれていました。大人が荷物を整理している間に子どもたちは体育館で遊び再開です。

汗 びっしょりになり疲れたころに館内放送にて、福島のみなさん、お風呂へいく時間ですよと呼びかけがありました。 お風呂は近くの公共浴場です。天気だった ら歩いていける距離で、なんと海も見えるすばらしい場所らしいのですが、残念ながらあいにくの雨降り。しかもどしゃ降り。車でピストン輸送していただきま した。山をぐんぐん登って到着です。汗を流してさっぱりとしました。 また車で送ってもらい一息ついたころに、再び放送がはいりました。屋外でバーベ キューのはじまりです♪。

雨なので屋根のある場所に変更。地元の消防団の方々が、お肉、野菜、いろんなものを焼いてくれます。それはそれはとってもプロフェッショナル(焼くのがプロではなく、消火ですね)。

し いたけ焼けたよ~、おにぎりあるよ~、焼きそばあるよ~、お肉やけたよ~、お魚あるよ~(地元漁師さんからお魚のご提供&すばらしい捌き)、ビールある よ~、マシュマロ焼けるよ~、いろんなところからいろんな声がかかります。おいしくて、おいしくて、黙々といただきます。 ごはんを一通りいただくと、子 どもたちはお約束の学校探検に出かけます。親さんたちは食事をしながら地元の方々、保護者同士で語り合います。久しぶりにほっと一息。本当にリラックスで きるひとときでした。10 時ごろには、みんなぐったり。朝早かったからね~。ふかふかマットレスで、就寝です。

19 日(日)朝、4 30 分 ごろにボーン、ボーンと響く鐘の音で目を覚まします。あとで聞くと、大山支援村代表・小川さんが毎日鐘をついておられるとのこと。曇天ですが、今日は雨が 落ちてこなさそう。子どもたちは早くにきっちりと目をあけると、遊びはじめす。 地元のお母さんたちが朝食を作りにきてくださっています。朝早くからあり がとうございます。お味噌汁、ごはん、お漬物、焼きアジ、納豆、卵料理など身体にやさしい朝ごはんです。

ごはんを食べるとあっという間に出発の時間。荷物をまとめて会議室に集合です。首藤さんの司会で、小川代表のご挨拶がありました。本当に、素敵な人々、素敵な場所との出会いでした。 さらに今回はとっても素敵な贈り物がありました。8 30 分に、バスで鴨川シーワールドに出発です。鴨川市さんがご招待してくださったのです。子どもだけでなく、大人も含めて全員です。イルカショー、シャチショーなどを満喫しました。シーワールド初体験の子どもたちも多く、みんなで楽しみました。

あっという間に時は過ぎ、13 時に支援村・スタッフの方々と最後のお別れをして福島に向けて出発です。この日は雨も降らず、子どもたちは終始、外で駆け回りました。夜7 時過ぎ福島大学に戻ってきました。 鴨川市大山支援村のみなさま、本当にありがとうございました。

 

参加者の方々からの声

放射能がないと思うだけで、こんなにも心が解放されるのだと、しみじみ思いました。子供も汗をかき、大人もいっぱい食べて、お酒を飲み、本当に楽しかったです。朝、鴨川の雨にぬれる木々を見ながら、癒しを実感していました。今までは自然から受け取る癒しの力で私は再生していたんだな・・と思いだしました。鴨川の皆さまの温かい歓迎は本当に嬉しく、福島の子供を受け入れたくない、または福島県民は嫌だと敬遠される中、本当に感謝です。支援者の方々が、以前からいる方々と移住者が一つとなり、町の再生にかける意気込み。町を愛する気持ち。将来の展望。今福島にはない姿がここにあると感じ、涙がでそうになりました。

放射線量のことなどすっかり忘れて、まるで原発事故などなかったかのように錯覚してしまうような貴重な2日間でした。鴨川にいってわかったのはやっぱり福島の空気が違うということでした。なんでだかわからないけれど、最近、目がヒリヒリしてて、鼻づまりと痰がひどかったのですが、鴨川に行ってるときはびっくりするくらい何もなくて。福島に帰ってきたらまた復活してました。

 

子どもたちの声

*体育館でみんなで遊んだのが楽しかった。 いつもは大勢で狭苦しい体育館で遊んでいるので、思いっきり体を動かせてうれしかった。

*学校探検が楽しかった。肝だめしができなかったのは残念だったけど学校中を走り回って遊べたのがすごく面白かった。 バーベキューがおいしかった!

*お友達になれたのがうれしかった。